豊国酒造の酒造り Sake brewing at Toyokuni Sake Brewery

稲の画像
阿武隈の川の画像
生産者の画像

地酒造りへの こだわり Commitment to Sake Brewing

全国を見渡せば、
酒造りに向いた原料はあるかもしれない。
ただ、それはあくまで
『酒造り』に適した原料であって、
私どもが掲げる『地酒造り』では、
地の水、地の米が
『地酒の味わい』を産み出し、
そして、その上に私たち造り手の
想いが込められた一杯が、
そこに暮らす人々の日々の
喜怒哀楽に寄り添う事で、
最高の『地酒』が完成すると考える。

農家の 情熱が育む 地の米

酒米は、淡麗なすっきりとした味わいの「美山錦」と、福島県が10年の歳月をかけて開発したオリジナル品種「夢の香」の2品種を軸に農家との取り組みによってほぼ全量を地元で栽培し用いている。

阿武隈の 豊かさが育む 地の水

仕込み水は、県内でも有数の硬水(硬度:6.6 ※県内平均:2〜3)とされる鎌倉岳から湧き出ているミネラル豊かな伏流水を用いることで味わいの輪郭を形成するシャープさ、清らかさを生み出している。

至高の一杯を求め 情熱を注ぐ 地の人

機械による効率化・大量生産を追い求めるのではなく、その日の気温・湿度、米の出来によるわずかな違いを五感で感じ取り、自然と対峙し、受入れ、活かし、人の手と心がで醸しだされる一杯は、 『地の想い』を紡ぎ出している。

酒造りの 心構え Sake Brewing Preparation

ただ真っ直ぐに、
そこにある酒と向き合い、
ただ夢中で、醸すことを楽しむ。
過去に満足することなく、
決して今にとどまることなく、
焦りから踏み出す歩みではない、
己の心に正直な歩みを。
焦らず、急がず、
そして弛まず、一歩ずつ。

  1. 米の味わいを 引き出す一歩

    画像:洗い・浸漬・蒸しの手順

    【手で洗う】
    丹精を込めて。飲み手の笑顔と感動のために。

    【水を吸わす】
    多くても少なくてもいけない、この米にとっての最適な水分量を。

    【蒸かす】
    米の魅力を引き出すため、蒸気を当てこむ。

  2. 味わいの 骨格を導く為 菌と対峙する

    製麹の画像

    【種を切る】
    雪舞う白き地の如く、麹菌が舞い降りる。

    【床揉みと切返し】
    一粒一粒に想いを込めて、菌の生育を後押しする。

    【麹を出す】
    栗のような香りと甘味、その出来が味わいの礎となる。

  3. 繊細でありながら 且つ大胆に

    製麹の画像

    【酛を仕込む】
    実には見えない者の声を聴き、五感を研ぎ澄まし、酵母を育む。

    【醪を仕込む】
    糖化と発酵の共演が、いよいよ開演。

  4. 一本一杯に 想いを込めて

    画像:上槽・瓶詰の手順

    【酒を絞る】
    この一杯を口にするとき、これまでが報われるとき。

    【瓶に詰める】
    ここで働く私たち一人一人が繋いできた 『想いの襷(たすき) 』、どうぞお受け取りください。